2013年12月24日火曜日

OLD GRAND-DAD 飲み比べ

昨日のコンサート帰り、折角中野まで行ったのだからと最近足が遠のいていた新宿のGin&Itへ。それはコンサートへ行く前から考えていたことだ。

偶然というか何というか、その日にFacebookで古いOLD GRAND-DADを開封したというのを見たので、
「何か、それ狙いで来たみたいでヤだなぁ…」
と思いもしたが、このタイミングを逃すと又行く機会が無くなってしまうし。

で、行けば案の定というか、そのボトルの前の席へ案内され、頼むのは既に必然…

最初からそれにいくこともなく、まずはカクテルを飲んで、その後アイラモルトでも飲んでからにしようと思って、実際ボトルも持ってきてくれたのだが、
「これに行ってみても面白いんじゃないですか」
と出してくれたのが1980年代のOLD GRAND-DAD。
Facebookに出ていたのが1910年代と1940年代だから、垂直飲み比べ(でいいのか?水平か?)が出来るわけだ。それも面白そうと思い、3杯注文。
並べるとこんな感じ。左から1910年代、1940年代、1980年代。
こう並ぶと1980年代が割と最近に思えるけど、これでも20年以上、30年くらい前。十分古い。

これが1910年代のボトル。ラベルには1916年と書かれているけど、ネックのシールには1917年秋と書かれている。ボトリングは1922年春。

これは1940年代のネック。残念ながら年数表記は殆ど見えなくなっているが、1942年とのこと。

肝心の味に関しては、1940年代と1980年代は近い感じ。オールドのバーボンの美味さ。1940年代の方は、年数が経っている割には度数も落ちていなくて、バーボン特有の甘さや苦さもあり、又、オールドのバーボンにありがちな、時間が経つとどんどんバニラっぽい香りの広がりもあり素晴らしい。
1910年代の方は、わかりやすく言えばジキニンシロップみたいな感じ。こちらの方が大人しいけど、その分柔らかさもあり飲み口が優しい。モルト好きが飲んでも「うまい」と思えるのはこちらの方だと思う。出来のいいオールドのシェリー樽熟成のスペイサイドをイメージしてもらえばいいかな?まぁ、モノが違うけど、印象はそんな感じじゃなかろうか。
もっとも、他の酒で例えるのも違うなぁって気はするけど。

期せずして100年近く前の酒を飲めたのは運がいいと思う。

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