帰り道、夕飯を食べず松戸まで着く。
物凄ぉ~~~~~く肉気分だったが、前から気になっていた「大衆割烹」と書かれた店へ。
この店、看板が気になる。河豚だの鮎だの岩牡蠣だのハートをくすぐる文句が並んでいるのだ。それもリーズナブルな価格と共に。
入ってみると常連が多い感じ。カウンターに案内され、入口付近に座ろうとすると、カウンターで客と一緒に飲んでいた店主と思われる方が
「奥へどうぞ」
という。この、奥に入れるのがよりよいおもてなし的な感じは上座に通ずるものだろうか?日本人的に。
貼られたメニューを見ると「ハモ刺身550円」これを見たらいきなりテンションが上がる。
「八海山とハモの刺身と岩牡蠣ください。」
そして白子ポン酢を頼み忘れていたことに気付き
「すいませーん」
と呼ぶも若旦那はお客さんとの話に夢中で無反応。そこでバイトの女の子が聞きに来てくれる
「フグの白子ポン酢ください」
結果的に河豚の白子ポン酢は何故か出るの遅かったけど、まず八海山と鱧が出てくる。
もうノリノリ。だって関東で550円で鱧食べられるんだもん。鱧自体滅多に置いてないのに。
その後フグ皮刺身と鮎の塩焼きを注文。
出てきたフグ皮にびっくり。切り方がすげー大雑把。何枚も繋がってド贅沢な食い方を強いられる。でも、このフグ皮、透明度があって、「私、新鮮、コラーゲンたっぷり」って訴えてる感じなのよ。食べてみると、大雑把な切り方だけに、一口の量が多いだけに、普段食べる時より贅沢感が高いのね。因みにこれも550円。河豚は天然ものらしい。
というわけで、大概好きなものばかり頼んで、お会計は3500円。素晴らしい。
お会計をお願いして出ようとすると、その若旦那が、
「お吸い物飲んでいってください」
というのでいただいた。鯛で出汁をとったお吸い物。やや甘いのは具に入っていたフキと思われる植物の味だろう。
お吸い物をいただき外へ出ると、その若旦那が追っかけてきて、ちょっと話をした
店「何度かお見えになったことありますよね」
僕「いえ、初めてです」
店「同じような注文をされる方が前にみえたので」
僕「本当に初めてですよ。美味しかったです。ありがとうございました」
そんな会話をして店を後に。
その後、もう1軒、気になっていたバーへ。バーといっても酒の量が多いとかでなく、オープンな感じの店。ちょっと飲みにいいんじゃないか?と思って見に行ってみたのだ。
するとそこでは隣にいた母と娘の親子とちょっと会話。しかし、親子だとは思わんかった。会社の同僚で飲みに来てると思った。それくらい若い。
女同士の親子で飲みにくるくらいだから仲がいい。そして案の定母子家庭。自分で言うのもなんだけど、その辺上手につっこんで聞くのは中々才能あると思う。
地元故見過ごしてしまいがちな、「また来ればいいや」と後回しにしてしまいがちな店に2軒行って、松戸もいいなぁと再確認した夜。松戸駅の乗り換え、かれこれ5年近くしてるのにね。まぁ人間って案外そんなものかも。
2012年7月14日土曜日
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