2014年4月26日土曜日

酷い女

飲みに行った店で、右隣に女性が座っている。

右隣の席の女性は、その隣の男性と話をしている。カップル?にしては繋がりが粗というか会話でそんなのを感じることはあるよね。カップルと、そうじゃない、偶然出会って話をしている二人の違い。この二人は明らかに後者。この店で偶然出会ったか、それ以上だとしてもネットか何かで出会って初めて会ったかそんな感じ。そしてこういうパターンにありがちな、男はやたらと自己アピール。
後で知ったのだが、この二人は、この前に行っていた店で偶然知り合って、この店へ一緒に飲みに来たらしい。

僕は黙って、時々バーテンさんと酒やグラスの話をしながら飲んでいたが、突然その右の女性に、

「そう思いますよね」

とか振られた。しかし、そちらの話を聞いていなかったので、

「あ、聞いてませんでした」

と答える。その場はそこで終わった。だが、暫くして連れの男性がトイレへ行ったら、その女性が再び話しかけてきた

女 「このお店にはよく来るんですか?」
僕 「初めてです」
女 「何曜日に良く来るんですか?また来ようかな」
僕 「今日が初めてなので」

この時点で、この女が酔っていることは分かる。そして僕が不機嫌になったことも容易に想像つくだろう。因みに、酔っぱらいに絡まれる程度では怒らない。だが、自分に気がある男が隣にいるのに、居なくなった隙に別の男に話しかけるのはどうなんだ?それも気軽な雑談というより何かモーション的な臭いのする話しかたで。

そりゃ、その男が嫌だったのかもしれん。ちょっと聞こえてくるその男の話も、やたらと自分の話。まぁ、アピールしたいのはわからんでもないけど、初対面の男に自分の話ばっかりされても辛いわね。それも自分の仕事の話とかさ。聞かれてもいないのに自分の仕事がこんなに大変だなんて話されても、聞いてる方は辛いわね。

男性が戻ってきた後、その女がトイレへ。そしてトイレの中から「どんがらがっしゃん」的なサウンドが。あの女トイレで何をしてるんだ?昨晩バケツでも食って消化不良起こしてるのか?

そしてその二人が店を後にするとき、女が僕の右肘のあたりに紙を置いていった。それはこのお店のショップカードに、自分のメールアドレスと名前を書いたもの。そういえばトイレから出てきた時、店員さんに「ありがとうございました」って言いながらペンを渡してたわ。トイレでこんなもん書いてたのか。

(男と一緒に来て、他の男に無理矢理連絡先渡すか?何だこの女。ゴミじゃねぇか)

そう思いはしたが、その女が僕に渡した紙が男性に見えたら気まずくなるだろう。すぐに右肘で紙を隠し、知らん顔。

その後、僕もトイレへ行って更に不愉快になる。そのお店は手を洗うところにおしぼりが置いてあり、使用済みおしぼりを捨てる(?)金属製のバケツが置いてあるのだが、そのバケツの中に、おしぼり以外にショップカードが何枚かある。拾って見てみたら、その女の書き損じ。ゴミ箱じゃねぇよ。これは。そして先ほどの音の理由もなんとなくわかった。
因みに、トイレに置いてあったショップカードは全て無くなっていた。

その書き損じを全部拾って、トイレから出る。あの女から貰ったカードもあったけど、店員さんに

「ショップカードをお店の人に捨てさせるのは忍びないですから、これは僕が持って帰ります。ところで、新しいショップカードを下さい。」

そう言って、新しいショップカードと、ゴミになったショップカードを5枚ほど持って僕も店を出た。
渡されたメールアドレスを公衆便所の壁かネットに書いてやりたい衝動に駆られたが、そこは大人。「燃えるゴミ」の日に出そう。あの女は「燃えないゴミ」だけど。

しかし、こんなふうに自分の連絡先を教える女なんて、スナック店員とか水商売系なのかと思ったが、どうもそうではないらしい。普通の会社員とのことだ。で、コレか。
店は良かったのに、あの女で胸糞悪くなって何とも言えない帰り道。

でも、2度と会うことは無かろうが、あの女に一つだけ感謝の意を。

blogエントリ1つ作ってくれてありがとう。

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