2011年1月15日土曜日

自分の価値

納得する人と納得できない人がいるお話。
まあそんな考え方もあるよねっていう程度に読んでもらえれば。

人の価値は何によって決めることが出来るのか?
仕事においては報酬を1つの基準とすることが出来る。要は収入。
例えば自分の給料が総支給額で20万だったとする。税金や年金や保険料を引かれると手取りは15万くらいだろうか?
大まかに一月の勤務日数を20日、1日の労働時間を8時間とすると労働時間は160時間(8×20)。
先の手取り所得が15万だと計算しにくいから16万にして先の給料から労働時間の160時間を割ると時給は1000円。総支給であれば1250円。
時給で給与計算されるアルバイトの場合、労働時間×時給で給料が決まるが、所得税などはここから引かれるので、この計算式で求められるのは総支給額。これに合わせると先の時給は1250円で考えるのが妥当だろう。

ではこの人の価値は時間当たり1250円なのか?
これはYesでありNoである。
IT業界では間に入る会社の数は違えど発注元企業→請負元→中小企業→零細企業といった感じで仕事が出てくることが多いと思う。あ、でも今だと孫受けは禁止されてるかな?
上記発注の流れの中で各企業への発注・受注
さて、この総支給額20万円の人を上記にある受注の流れの中の零細企業が雇っていたとしよう。おおまかなお金の流れはこんな感じ。

  • 零細企業が受注する場合の人月単価が50万
  • 中小企業は請負元から70万で受注
  • 請負元は発注元から100万で受注

※これはあくまでも例で実際にはもっと中間搾取が少ない場合多い場合もあるでしょう。

給料を貰う人からすれば腹立たしい話かもしれない。なんせ自分の給料の5倍のカネが動くわけだ。自分の労働に対して100万の金が動いているのに80万、4/5は自分の見えないところで動いている、吸い取られているのだから。

先にも書いたとおり、この人は20万、手取りで15万程度の金しかもらっていない。だから自分の1時間の価値はおよそ1000円程度だと思っても無理はない。
しかし、その人がいなければ市場で動く金が一月に100万変わる。そういう見方をすると自分の価値は100万÷160時間で6250円。大まかに5000円だとしても一番安く見た場合と比べて5倍違う。
考え方を変えたからと言って所得が変わるわけでもないけれど、自分の価値は6250円あると思った方が自分に誇りが持てるんじゃないか?
そういう考え方もあると思う。

なお、何故給料が20万なのに自社が50万で請け負うのか?中間に入った会社は何故マージンを取るのか、そういった話は割愛してます。

※ 時間やら金額やらが適当だったり変えて計算してますが、ここでの金額は重要ではないので単に計算しやすくするためであり作為的なものではないです。

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