2011年12月25日日曜日

キラキラネーム考

エキセントリックと思える名前をキラキラネームというらしい。
さて、確かに今の多くの人にとっておかしいと思える名前を揶揄する、その気持ちは当然とも思えるのだが、冷静に考えてみると、実は違うんじゃない?と思える。

どういうことか?
僕の祖父母世代なら「トラ」なんて名前の女がいたりするわけだ。今そんな名前つけたら、ベクトルの違うキラキラネームでしょ。
自分達からして「そりゃないわ」と思う名前でも、その世代の子供達にそんな名前が多ければおかしくも何ともなくなる。

で、実はこれって日本語の新たな表現を増やすことに繋がるのでは?
果たして新たな日本語を生み出すことが良いのか悪いのかはわからない。だが、時代によりライフスタイルが変わる以上、言葉が変化するのは止むを得ない。そうでなければコミュニケーションツールである言葉と、生活に乖離が起きる。有り得ない。「正しい日本語」を僕も望んではいるが、「正しい」の定義は曖昧。許容する範囲がそもそも人によって違う。
戦争を体験した世代だって英語の混じった日本語は使う。恒久的に不変な正しい日本語、正しい言語などあり得るとも思えない。

考えてもみれば、子供が生まれた時人気のある芸能人やアニメのキャラクターから名前を付けるより、親が考えた当て字のほうが余程子供のために頭を使っているといえるのかもしれない。

いや、勿論僕もリストにされたキラキラネームを見た時に「無理…」と思うことはあるんだけど。

30年、40年後、今キラキラネームと言われている名前が当たり前になっていたら、僕らの名前は「恥ずかしい」とか言われるんだろうな。

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