2014年6月18日水曜日

久しぶりに岸由

夜にお伺いするのは何年ぶりだろうか。自分の中で言い訳は色々あるが、やはり言い訳だな。ただ、ここに行かない代わりに何処かへ行っていたという訳でもない。要は余り食べ歩かなくなっていたのだ。勿体無い。

先日、とある方から、かねてよりぼくが薦めていた鱸を食べに行きましょうというお誘いがあった。そんなわけで、予約を入れた。
昨日、鱸が入荷しなかった旨お店から連絡をいただいたが、先方にそれを伝えたところ、「鱸が入った時に改めて行けば良いので、明日行きましょう」という返事をいただいたので、問題なく行くことに。

最初は鱧と蓴菜。こちらから見るとわからないが、この鱧は焼いてある。鱧の食感も蓴菜の食感も食べ心地が良い。鱧を食べると夏を感じる。

お次は貝、湯葉、鱧(の子や内蔵)、車海老の寿司、鮎。鱧の子(卵)は初めて食べたと思う。美味かった。鮎はこの後、更に出てきてサプライズな訳だが。

椀物は、胡麻豆腐と雲丹のお吸い物。写真ではわからないが、雲丹が多く入っていた。出汁がしっかり出ているお吸い物にモチモチした胡麻豆腐、そこに雲丹の甘みと椎茸の食感。ミョウガのシャキシャキ感も合わさって、これも美味い。雲丹以外は淡白だけど飽きない味だ。

そしてお刺身。出された時「綺麗でしょう」と言われたが確かに彩りが良い。アオリイカ、鮪、ツブ貝。

焼き物。太刀魚と鱸。そう、村さんの鱸。これが食べたくて予約した鱸。昨日の入荷は無かったが、前に入ったものを2切れだけ残しておいて出してくれたとのこと。実に有難い。
ぼくはここの焼き魚が大好きなんだけど、今日も美味しい焼き加減。この炭火で焼かれた鱸のサプライズに満足が大満足へ変わる。

次は鴨と茄子。鴨も大好きなので、これまた大喜びな一品。

そして、ご飯とお味噌汁。ご飯は鮎飯。美味い味噌汁って、しっかり取れた出汁に、出汁の味を損なわない程度に味噌を入れたものだと思うんだけど、この味噌汁はそういうもの。

鮎飯のアップ。柔らかくなった鮎に、やや固めのご飯がベストマッチ。鮎の香りも良い。
〆っていうのは、それまでの料理の締めくくりなわけで、この、今まで出た料理の印象を消すことなく、それらを洗い流した上でご飯と味噌汁を食べて満足するということに於いて申し分ない出来。


デザートはキウィフルーツ、イチジク、チェリー。甘すぎることなく、口をさっぱりさせてくれた。

同行した方にも満足していただけたようで、ぼく自身も非常に満足できた。
久しぶりにお伺いしたが、実に有難い時間を過ごさせていただけた。



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