2014年6月2日月曜日

初乗り480円の攻防

名古屋でタクシーに乗った時に運転手さんから聞いた話である。

駅から信号2つ、距離にして300m程度の移動にタクシーを使った女性がいたらしい。行く先は飲み屋ビル。恐らくはホステスさんであろう。

その女性は、目的地に着くなり480円の請求に対し、5000円札を出してきたらしい。お釣りの持ち合わせの無かった運転手さんは、
「細かいのありませんか」
と聞いたそうな。すると、その女性は、5080円出してきたって。まぁ、確かに細かいの出してきたけど、この状況に於いては、違うわな。無論その女性が運転手さんの意図を汲めたかどうかはわからないが。
で、運転手さん、その女性に打ちキレ
「金はいい、お前は二度とこの距離でタクシーに乗るな!」
と怒鳴ったそうな。それどころか、その女性が駅から他のタクシーに乗ろうとすると、その運転手さんに「そいつは乗せるな」と言っているとかいないとか…

初乗りのギリギリの距離で利用されるお客さんはメリットが薄い。反面、高々数百メートルで乗ってくれるお客さんは美味しい。すぐに駅に帰れるからね。だけど、お釣りが出せないという状況に陥らせられると、運転手さん的にはどうしようもない。数百メートル移動して手詰まりになってしまうわけだ。

運転手さんから話を聞くと、その女性に対して、「小銭を作っておけよ」と思ってしまいがちだが、女性からすれば何も悪いことなどしていない。釣り銭が足りないのは、運転手さんの準備不足となろう。

そこまでわかっちゃいるが、タクシーの中は僕と運転手さんの二人だけ。
「そうですよね。その女性わかってない」
はい。これが大人の対応。

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