2014年1月22日水曜日

一日オーナー

ほぼ毎日行く場所の一つがコンビニ。
職場近くのコンビニは、平日だと一日に一度は顔を出す場所になっている。
しかも、行く時間もだいたい決まっている。そうなると、コンビニの店員の顔も覚えてしまう。

さて、数日前、毎日のように行くコンビニの、毎日のように顔を合わせる店員の名札を見て驚いた。
どんな人でも初対面で左指の薬指を確認し、どんな店でも最初に店員さんの名札を見る僕からすれば彼の名前を見たところで今更驚かない。問題は役職だ。

30代と思われる彼は正社員っぽくない。
太った体型にやや茶髪の入った頭。店では付けていないがピアスの穴まで開いている(見たくなくてもほぼ1年毎日のように顔を合わせてりゃ嫌でも目に入るのだ)。そんな彼は、僕の中でデビューを夢見る売れないドラマーという設定だった。

だがしかし、そんな彼のその日の名札の役職は、前日までの「店長代行」から2つ程飛び越えて「オーナー」になっていたのだ。

「もうデビューの夢は捨てちまったのかよ」(※無論ぼくの勝手な想像である)

コンビニのバイトをしてコツコツ貯めた金で店を買い取ったのか?無論その生き方も悪くない。だが、「攻め」る姿勢を失い安定を得たくなったのか?君の望んだ「ビッグ」は肩書だったのか?
一度たりとも話をしたことのない相手に失望し、僅かな空虚を感じる。

なお、翌日彼は「店長代行」に戻っていた。
他の名前の名札を付けるとも思えないので、恐らく、オーナーが家族か親戚なんだろうな。

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