2012年9月26日水曜日

若者の日本酒離れ

先日、岐阜県の酒造が倒産したというニュースを見た。

その記事によれば、日本酒売り上げの低迷の原因に、「若者の日本酒離れ」ということが書かれていた。

確かに若者の飲酒率は低下しているように感じる。因みに男性は飲まなくなったが、女性が飲むようになったという話も聞く。ただし、それがどの程度の割合なのかはわからない。ともあれ、若者の中で、飲酒者の割合が減っているのは事実だろう。

だが、その影響はそれほど大きいのだろうか?
「若者」が何歳までを指すのかはわからないが、仮に30歳までとしよう。
元より、酒は20歳以上、未成年は飲酒者の数に影響を与えないはずである(現実はともかく)。とすれば、影響を与えるのは10歳の幅でしかない。全体の何%だというのだろう?そして少子高齢化で減っている若者。
若者の絶対数が減っているのだ。仮に同じ割合で飲酒者がいたとしても、どのみち若者の飲酒者の数は以前より減る。これを「離れ」などと云うのはどうなんだろうか?

いや、もし仮に「離れ」だとしよう。だとすれば、それに合った営業努力をすべきではなかろうか?飲酒は義務じゃない。

おそらく、企業はそんなことわかっているはず(だと思いたい)。「若者の日本酒離れ」という言葉は多分新聞記事で書き足された言葉だと思うが、こういう書き方は、ややもすると若者が嗜好品を嗜まなくなったことに責任があるように思われかねない。

「若者のxx離れ」という言葉を発する前に、それかとは別の選択肢を得られる社会になったのも又、その前の世代からの積み重ねであるという事も考慮すべきだと思えるのだが。

でもまぁ、一人の酒好きとして、常飲しなくていいから、酒を色々試してみるのもいいんじゃないかな?という気持ちも無くはない。
少なくとも、僕は酒を美味しいと思っているし、自分が美味しいと思うものを人にも試してもらいたいと思うから。
無論、それを強要するつもりも無いが。
(と言っておきながら、どぶろく勧められたら多分断る。人間誰でも苦手なものはあるものだ)

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