ステージの左右に大きなディスプレイ。液晶だかプラズマだかはたまた他の技術だかはわからないけど、デジタル高精細って感じの表示品質。そこに協賛各社のCMや本日の出演者の名前だのが表示されている。演奏中には本人含め各楽器の演奏者が映し出される。ステージからは結構離れていたのでこれは有難い。
中央の通路や階段には余裕があるが、席の前は狭い。頭を下げ下げ自分の席まで行くと既に左右には人が座っている両隣女性。右側の女性に更に右の男性が話しかけている
「ブルーノートには行った事ありますか?」
「1度連れて行ってもらったことが…」
こんなこと聞いてるなんて会社の同僚か?初めてのデートか?まぁいいや。
開演
第1ステージはTOKU&塩谷哲。
人間誰でも他の人はそうでもないのに自分だけツボにはまってしまうものというのがある。例えば歌を聴いて、周囲の人はなんとも思わないのに自分には笑える、怒る、泣けるといったことだ。僕の場合はスティービーワンダーのオーバージョイド。いい歌だと思うんだが、諸事情により聴くと笑えてきてしまう。その歌を歌われてしまい笑いをこらえるのが大変だった。それはともかくTOKUというヴォーカルの英語は日本人ぽいなぁ~という感じだった。
第2ステージはロバータ・フラック
ステージに出てくると頭を下げた後投げキッス。その後ピアノで引き語り。ステージ衣装が派手なのは不思議ではないが、彼女の髪形を含めた顔、体格に衣装が相まって一瞬「大阪のオバちゃん?」と思ってしまった。本当にごめんなさい。
さて、人間誰でも他の人はそうでもないのに自分だけツボにはまってしまうものというのがある。彼女のステージではコーラスに3人黒人男性・黒人女性と褐色系(に見えた)女性がいたのだが、本人含め4人ともご立派な体格。さて、僕はバックコーラスで太った黒人女性がいるのを見る度に菊池桃子のラ・ムーを思い出してしまう。ここでも笑いをこらえるのが辛かった。
僕は洋楽のタイトルを覚えられない人なんだけど、1曲目から聞き覚えのある歌。そして1曲目から聴かせてくれる。正直なところピアノは「?」と思ったけど、途中女性二人のコーラスがリードヴォーカルを取る曲を入れたりしつつ予定時間を過ぎてもステージは続いていた。
何となく明日か明後日辺りロバータ・フラックのCDを買いそうな気がする。
歌以外で気になったことが2点。多分腰が悪いのだと思うが、歩き方がぎこちなかった。それとステージから去っていく時、深々と頭を下げた後又投げキッス。大御所なのに礼儀正しいことに感銘を受ける。
第2ステージが終わった後の休憩
座席に戻ると左隣の女性は確実に寝ている。右隣の女性にはその右の男性が又話しかけている。
「こういう音楽お好きなんですか?」
「ええ」
「ブルーノートには行った事ありますか?」
「1度連れて行ってもらったことが…」
「私1度も行ったこと無いんですよ」
ブルーノートに1度も言ったことは無いけどブルーノートに行ったことがあるのかは2度聞くのか。そうかそうか。話題が無いなら無理して話す事もないだろうに。
こんなところでナンパだろうか?
こういう人生劇場ライヴまで見られるとは来た甲斐があった
第3ステージはアル・ジャロウ
聴きたかったアル・ジャロウ。トークをしたって言葉が通じないからかほぼ歌いっぱなし。これはおトクかもしれない。
彼のアルバムは何枚か持っているが、知っている曲もあれば聞き覚えの無い曲もある。とにかくあの歌声とヴォイスパーカッションを生で聴くことが出来たし大満足。ステージで聴いていて思ったのが、「この人のCDは出来がいい」ということ。いい意味で「CD聴いておけばいい」なのだ。それほどステージとCDの出来が近い。無論生で聴いた方が感動は大きいけれど、「それが無理ならCDで」といえる出来だなぁと思った。結局いいミュージシャンにはいいエンジニアが集まるからいいものが出来ると言うポジティブスパイラルの結果なのだろうか。
濃密な約1時間を終えてアル・ジャロウがステージから去った後もバックバンドの演奏は暫く続く、但しアル・ジャロウが去ったタイミングからお客さんはぞろぞろと帰り始めた。バックバンドも演奏を終えステージ裏へ去ると更に皆帰り始めたのだが、ここで異変が。
何とステージにアル・ジャロウとドラムの二人が再度登場しマイク一本で二人でヴォイスパーカッションのかけあい。いい歳した男同士が顔付けあって一本のマイクに歌う姿は奇妙でもあったが兎に角魅入ってしまう。ステージ脇ディスプレイには歌う二人がアップで映っている。そして…バンドメンバーが戻ってきて最後に更に1曲。客席に残っていた人達の中には今日初めてのスタンディングが出始めて、最後には前列の殆どの人が立っていた。スゲー
全ステージ終了
右にいた女性は更にその右にいた男性と去って行った。結局カップルだったのだろうか?よくわからない。
左隣にいた女性は僕が席を後にする時まで寝ていた。
コンサートだと会場の大小関わらずどこでも他のミュージシャンのコンサート情報を配ることがあるが、ここでも今回の出演者や都内ライブハウスのライブ情報の冊子を何枚ももらった。それらを見てみると、観たいステージが幾つもあり、それらを僕が全く知らなかったことに驚いた。
インターネットで調べればそんな情報は簡単に入手できたろうに、インターネット上に情報が溢れ返っているせいか、何でもかんでもしょっちゅう調べたりしないので、冊子で知ることになったのだ。
僕の場合ネットだと検索しない限り情報を得ることはまずない。しかし、好きなミュージシャンの情報をこまめに検索している訳ではないので、情報に触れることが無かったということだろう。
折角関東に住んで色々なライヴを簡単に観に行く事が出来る環境に居るのに。いやはや何とも情けない。
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