2012年4月8日日曜日

バーボン嫌いのモルト飲み

随分前に、バーで隣に座っていた全然知らない人と話をした時。
当時僕はウィスキーといえばバーボンしか飲まなかったので、バーボンを飲んでいたのだが、
「アメリカのイデオロギー(だったかな?)が嫌いだからバーボンは飲まない」
とその人に言われた。

まぁ、考え方は人それぞれ。説教でもされようものなら流石に気分も悪くなるが、そうでもなかったからその場は流しつつ
(この人、仕事でPCとか使うのかなぁ?大変そう…)
と思う程度であった。

時は経ち今の僕はモルトも飲む(というか今はモルト比率の方が高い)。アメリカが以前より嫌いになったわけでもなければスコットランドが以前より好きになったわけでもない。まぁ僕は日本以外の国に好きという感情を持っていないし、アメリカは元々大して好きでもないが。

さて、モルトも飲むようになった今、僕の横でモルトを飲みながらアメリカを否定していたあの人の事をふと思う。
「貴方の飲んでる酒、バーボン樽で熟成した原酒入ってますよ?」

これはバーボンに対し否定的な意見を言うモルト飲みにもあてはまるような気がする。
「所詮バーボンなんてさ…」
なんて言いながらバーボン樽で熟成した酒を飲んでいるとしたら、滑稽だ。
「貴方が満喫しているその風味、バーボン樽で付けられたんですよね。バーボンを作って余った樽で。」

そんな風に思っていくと、ウィスキー飲みはやたらと他の酒を卑下したりできない。
なんせワイン樽をフィニッシュに使っているものもある。

まぁ、酒なんて嗜好品。好き嫌いはあって当然だが、どれが上も下も無い。

あのアメリカ嫌いの人、今はスマートフォンを使っていたりするのかな?BlackBerryかしら。

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