2013年8月8日木曜日

「わからない」がわからない

最近、職場の新人さんに質問される機会がある。

プログラミングに関する質問なのだが、相手は新人。自分にとっては大したことがなくて、一言二言で説明できることでも、彼には中々理解できない。

経験を積んで知識が増えると理解力も付く。「こういうことか」って理解できるまでの時間が、初心者の頃に比べ遥かに短くなっていく。
今の自分にとってはそれが当たり前なんだが、その新人さんはそうもいかない。そんな彼を見ていて「しまった」と思うことがある。

何故僕は、どのようにして理解できるようになったのかを控えておかなかったのだろう。大抵のことは、理解できぬまま何度もやるうちに、ある時突然理解できるようになったりする。詰め込んだ知識がなにかのタイミングやきっかけで整理され繋がるのだろう。

そして、理解できるようになってしまうと、それまで自分が理解出来なかったことなどどうでも良くなりやがて「何故理解出来なかったのか」を忘れる。
実に勿体無い。

得た知識よりも、そういった経験こそ覚えておくべきだろう。
そうすれば、自分より若い人達がつまずいた時より良いアドバイスができるのに。
「俺が若い時には」
の後に続けるのは
「もっと早く覚えた」
でも
「もっと苦労した」
よりも
「こうやったら覚えられた」
というアドバイスのほうが価値があるだろうに。

と、ここに書いていることも忘れ、これからも自分の知っていることを適切に説明できずにい続けるんだろうな。よろしくない。


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