それだけ世の中には多くの恋愛の形があり、故にラヴソングを歌う歌手に「恋愛の教祖」だの「恋愛の達人」だのといった呼称が付くのだろう。
だが、大別してみれば、歌のパターンはそれ程多くはないように思える
- 今の恋愛が幸せ
- ケンカしてしまった
- 別れてしまった相手を想う
- 遠く離れている相手を想う
- 好きになったが未だ告白していない
- 未だ見ぬ理想の相手を想う
他にもあるが、こうやって整理していけば世に恐らくは何百万とあるラヴソングも結構すっきりする。
こんなことを考えたきっかけは、初めて見たあるバンドの歌を聞いた時に「どっかで聞いたような歌ばっかりだなぁ…」と感じたからだが、それはそれ。
さて、先ほどの歌の種類にそれぞれ、アンサーを付けていく。
- 今の恋愛が幸せ
→いつも会っていたい - ケンカしてしまった
→会って謝りたい - 別れてしまった相手を想う
→もう一度会ってやりなおしたい - 遠く離れている相手を想う
→今すぐ近くへ行って会いたい - 好きになったが未だ告白していない
→会って話がしたい - 未だ見ぬ理想の相手を想う
→会いたい
とどのつまり会えればいいのである。
そう考えると西野カナはパーフェクトなラヴソングの女王と言っても差し支えなかろう。
そういえば西野カナといえば、以前雑誌のインタビューを読んだらインタビューアーが「歌を聞いていると豊富な恋愛経験があって、恋愛の達人に思えます」みたいなことを言っていた。
相手は未だ20歳そこそこの若い女性だ。「経験豊富」は褒め言葉に思えるかもしれないが、「恋愛経験豊富」は褒め言葉になり得るか?
恋愛をしていれば喧嘩もするだろうし、何らかの都合で会えなくて寂しい思いをすることもあるだろう。だが、それは恋愛をしている多くの人が経験することで其れを以って「経験豊富」や「達人」にはなれないだろう。
僕が「恋愛経験豊富」ないしは「恋愛の達人」という言葉を聞いたら、それだけ多くの人と付き合ったんだろうと思う。この場合、相手は若い女性。初恋から数年の間に多くの人と付き合ったということになる。そうすると、言い方は悪いがとっかえひっかえ付き合う相手を替えてたと思えてしまう。
もし付き合った人数が一人〜数人だったら、相手か自分が余程情緒不安定か尋常ではない浮気性などで、他の人には想像だにできないような事件ばかり起こしているのか。どちらにせよロクなもんじゃない。
何にせよ、若い女性(勿論男性でも)に「恋愛経験豊富」って褒め言葉にならんよなぁというのが僕の感想。
同じ言うなら、「感受性豊かですね」でいいんじゃないか?同じことが起こっても、何も感じない人もいれば、色々感じ取る人もいる。
そして、感じ取ったことを言葉で紡げる人もいる。歌を作る人っていうのはそういう人達だろう。
因みに僕はラヴソングがあまり好きではない。上述したようにある程度のパターンを言葉変えて表現してるだけだから。とはいえ、社会批判の歌に比べたらラヴソングである。
ところで、ラヴソングといえばセックスのことを「永遠」って表現することがあるけど、あれって早漏に対する慰めなのか遅漏に対する皮肉なのかどっちなんだろう?「この一瞬が永遠」なんて、早漏を慰めてるとしか思えない。
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