2013年7月4日木曜日

蟷螂の雄

カマキリやクモの一部の種類は、交尾中に雌が雄を食べる。共食いだ。

理由は良くわからない。雌に栄養を付けさせるため?しかし、受精すべき卵を既に持っている雌が栄養を付ける必要があるのだろうか?
一つの理由として、雌が捕食に夢中になっているから、交尾時間が長くなる=より多く射精し、受精させることができるという考えもあるらしい。
自分が食べられてるのに、平然と(かどうかは知らんが)交尾を続けるとか考えられんのだが…

さて、交尾になると食われるってことは、カマキリの雄にとってセックスは自殺行為というわけだ。確かに人間でも中学生か高校生くらいなら(但し童貞に限る)

「死んでもいいからセックスしてー」

って思うかもしれんけど、実際に命と引き換えにセックス出来るとしても断るだろう。
しかし、カマキリに限らず、大抵の昆虫はその生の最後に子孫を残すし、鮭もそうだったような。

そういう生物にとってみれば、子孫を残す時に己が死ぬことはさしたる問題で無いのかもしれない(というかそもそもそんなこと考えてない)。

明確な発情期を持たず、そもそも種の保存という目的以外にも性交を行い、更に死を意識する人間は、先に挙げた生物たちよりも面倒臭く不幸なのかもしれないなーと思ったり。

ただ、輪廻というものがあるとしても、カマキリの雄に生まれてくるのは御免被る。

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