2011年2月24日木曜日

山崎50

ぼくの中でモルトウィスキーの終着駅というかこれを飲んだらあとはもういいやみたいに思っていた酒。
山崎50年を飲んできた
先のエントリとのつながりからどこで飲んだかはわかると思う。

折角ならということで35年との垂直比較。

 今まで知らなかったんだけどどちらも原酒はミズナラだけなんだって。
35年の方は40度に調整されている。50年のほうは50度だけど調整無しらしい。たまたま選んだ樽の度数が50度だったのだろうか?

グラスに注がれて香りを比較。この時点では35の方が甘い香りがして良い。50の方はシンナー臭のようなものを感じた。
どちらにしても35を先に飲み進める。開くのを待たずとも十分に堪能できる。この辺は加水されているからか。35を堪能しながら時折50の様子を見るも中々開かない。寝ていた年数が長いから起きるのにも時間がかかるらしい。

結局飲み始めてどれくらい経ったのだろうか?1時間くらいか?ようやく50が開き始める。
35の安定した状態に比べ、50は不安定。開いたと思ったらまたグズりだす感じ。但し開いたときの美味さは35を超える。
なにより度数が高いってことはその分味も濃い。35を口に含み美味さを堪能しても50を口に含むと全てが消され50に占領される。

飲み終わった頃には至福の状態。飲み終わったグラスは暫くするとバニラ香も出てくる。この割合は流石50の方が強い。

さて、これでようやく山崎のオフィシャルボトル10・12・18・25・35・50を全て飲んだわけだが、ここで面白いことに気付いた。

ミズナラ原酒は12から入っているらしいが、酒の傾向は綺麗に3つに分かれる。
10・12のグループ、18・25のグループ、35・50のグループだ。
最後のグループは本当に類似だが、他の2つはまぁ大まかな傾向。

ぼくは現行の12を余り高く評価していない。12を買うくらいなら10を買ったほうがいいと思っている。
そして12と18はキャラクタが大幅に変わる。18はシェリーが強いのだ。そして18の力強さと25の上品な滑らかさは又違う。但し18を上品にしたら25になりそうな部分は感じられる。だからこの2つは類似グループ。
相変わらすぼくのなかでベストオブ山崎は18のままだけど、金額を無視すれば25はとても素晴らしい。

35と50を飲んでみてはっきりわかったことは、ぼくにはまだこれらの酒のよさを理解するだけの経験と味覚が備わっていないこと。
又いつか機会があれば改めて挑戦したい。


そういえば山崎50のボトルを使ったミキシンググラスが出来ていた。但し何故か左利き用。

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