2013年5月27日月曜日

真の痛車

「痛車」なるものがある。アニメのキャラクターなどを描いた車がそう呼ばれている。
センスは人それぞれなので、文字通り「痛い」ないしは「寒い」など思う人もいようが、これ、殆どのものが、物凄く綺麗に描かれている。その点では、痛いどころの騒ぎじゃない。素晴らしいペインティングだ。僕の趣味とは合わないけれど、兎に角素晴らしい。

だから、僕が「痛車」という言葉から連想する車とそれらには乖離がある。本人たちが自覚して「痛い」なんて言ってるのは痛くないし。

やはり僕の中で「痛車」という言葉にフィットするのは、何か間違っているものがある車だ。
例えば、

  • MR-2にフェラーリのエンブレム(手描きないしはステッカー)
  • SOHC、1シリンダー当り2バルブ、3気筒の軽にどっかのトヨタ車から剥がした「DOHC 24 VALVE」のエンブレム
  • ACURAブランドでは展開していないType-RにACURAエンブレム
  • カローラにレクサスエンブレム
  • トヨタ車に「無限 MUGEN POWER」のステッカー
  • シフトノブが水中花
  • 室内灯がシャンデリア
  • チンチラ
  • ハッタリターボ「バビューン」装備
昔うようよ居たこういう車。この辺が僕の中で「痛車」と云われてしっくりくる作品群だ。
更に、
  • シーマのエアサスのヒューズを抜いてノーサス体験
  • 予算がなくて4ドアのスカイラインを買ったけど、どうしてもクーペへの憧れが捨てきれず、後ろのドアをパテ埋めして2ドアへ変身
  • MR-2(AW11)が、F40に(これは痛いのベクトルが違うから好き)
この辺まで行けば「痛い」の上級者、「激痛車」と呼んでもいいだろう。

あと、最近は正月に竹槍出っ歯、空理気無視したスポイラーの族車が走っていなくて寂しい。彼らはこつこつと改造していくので、11月くらいに見ると、出っ歯やスポイラーがベニヤの木目そのままで、実に趣がある。
更に、トランクの周りにベニヤを立ててパテ埋めするから、雨が降ると水が溜まってしまい、それをバケツですくって出す風物詩。

前述したアニメキャラの絵が描かれている車と対照的なアートだが、族車とアニメキャラの描かれた痛車と僕の思う痛車が一堂に会するようなことがあれば、それだけでテーマパークだ。見てみたい。


そういえば、ここまで書いてて不思議に思ったんだが、上手にアニメキャラの描かれた車にそれほどの痛さを感じないのに、ボンネットにエアブラシで美しく工藤静香の描かれた車に痛さを感じるのは何故なんだろう?我ながら不思議だ。あれも、それだけで見れば素晴らしいアートなのに。

余談だが、トヨタの出したシャア専用オーリス。メーカー製痛車なんて言われてるけど、僕的には「うぅん…」って感じだ。つや消しの濃い赤が何とも…饐えた中古車って感じだ。

2 件のコメント:

  1. バビューン!!!知ってます。懐かしい響きだ。

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  2. 世代的なものですけど、クルマ好きには有名な逸品でしたからねー>バビューン

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