最近不思議なことに気付いた。
カメラにハマっている人…というかデジタル一眼などのカメラの所有者が増えている。
これって不思議なことだと思うのね。
映像の保存の歴史って、静止画から動画へ進化していった。今でも動画の撮影は進化していて、3Dテレビなんかも出ている(最近は沈静化したのか?)。この進化の中で、何故敢えて逆行するように静止画保存を楽しむ人が増えているのだろう?
無論フィルムがデジタル保存になって利便性が増した事も理由の一つだろう。だが、それにしても、それだけとは考え難い。
経時的な空気の粗密によって作られる音に関しては、一瞬を切り取ることができない。だから、常に時間変化を伴う記録方式を使わざるを得ない。
映像に関しては、そうじゃない。静止画というのは経時的に変化する動画を切り取ったものだ(厳密に言えば映像だって光の波であり、音と変わらないという意見もあろうが、そういうことを言う奴を僕は好まない)。
そういう意味では、静止画を作り出せることは映像の特権かもしれないが、動画があれば事足りるとも言える。何のことはない。動画を撮影しておいて切り取ればいいだけだ。
無論、静止画のほうが高画質に撮影できることは事実だが。
恐らくテクノロジー至上主義的な考え方をする人、僕の同業者ならこの考えに賛同する人も少なくない気がするのだ。だが、不思議なことに、同業者でカメラにハマる人が多い傾向があるような気もする。
と、ここまで書いておきながら、静止画、写真を否定する気なんぞ更々無い。素晴らしい写真には動画の1カットとは別次元の感動があるから。
自分もそういう風に時間を切り取りたいと思う気持ちはあるが、とりあえず、暗い空間で手軽に美しく酒瓶を写せるカメラ、これを手に入れるのが現在の課題。
2013年2月14日木曜日
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