2011年7月16日土曜日

ふしぎなキリスト教

最近読んだ本。



結構過激、面白い表現をしているところもあり、読み物として面白い。

ただし、Amazonの書評を見ると1をつけている人も結構いる。その人たちの批判点は著者(というか対談している人の)キリスト教の歴史認識の甘さ。そういうことを言われていることを念頭において読まないとこの本に書かれていることが全て正しいと思い込んじゃう。ちゃんと勉強したいと思うなら他にもキリスト教の本を読まないとダメだろう(それなら聖書読めよって気もするが)。

元々宗教には興味が無いし、自分が宗教をやる気が無いというかやったら何となく自分の力で生きてる気がしなくなるっていうか…まぁそんな感じで宗教関係の知識は全然無い。
では何故この本を手にしたのか?それは、なぜ人は宗教をやるのか?といったことには興味があるから。

もし神がいるならね、自分の人生、例えば今僕がこの文章を書いている、キーを打つタイミング、それが何μ秒なんて時間以上に厳密に神の決めた運命通りだとしたら?自分の頭で考えてるように思ってるけど、それすら全て神に決められたものだとしたら?そう考えたら途端に人生がつまらなくなりそうだ(と考えるのも神が決めていたこと)。

では逆に人生を思い通りに生きていたとしよう。しかし死後、生き方によって天国か地獄に行くことになるとしたら?神の力があるなら地獄に行くような因子を何故人間に入れたのって思う。人間の妬みや恨みといった負の感情、争いが起きるようなことを最初からなくしておけばいいのに。

そもそもね、世界中に神がいすぎるのが不思議。本当にユダヤ教、キリスト教、イスラム教の神がいるなら、その神が世界を作ったのなら、世界各地に別の神がいるのはおかしいじゃない。各宗教をやっている人はそういうことを疑問に思わないのだろうか?と思うわけね。
※ 自分の信ずる神以外は偽者だということかもしれないが、偽者多すぎないか?日本には八百万もいるんだし

で、そんな疑問はずーっと昔から持っているんだけど、今回たまたま本屋でこの本が目に付いたので買ってみたっていう…本当に何気に買っちゃったのね。
そんなわけで、この本を読むまでユダヤ教とキリスト教とイスラム教の神様がいっしょとか、その神様の名前とか知らなかった。アダムとイブとかノアの箱舟とかモーセの十戒とかね、なんとなく話を聞いたことがあっても何教のことだかさっぱり。
まぁその辺の神様ってゼウスじゃないの?とか、その割にはギリシャ神話って天使出ないよね?みたいな。そんな程度の知識(因みにギリシャ神話の知識はアリオンと聖闘士星矢とコロコロポロン)。

それくらい知識が無くて読んでみるとこの本は結構面白い。本の内容としてはユダヤ教からキリスト教ができて、キリスト教がどのような歴史を辿り現代社会に影響しているかという話が主題。それに交えてキリスト教の矛盾点をどう解釈するかといった話も出てくる。

それが正しいかどうかはともかく、著者の持論、表現の仕方は面白い。神は地球を作ったんだから地球外生命体とかね。あと、偶像崇拝を禁止しているわけでもない日本の神道で何故像を作らなかったのかという理由とか。

先に書いたとおり、Amazonの書評によると鵜呑みにしちゃダメなのかもしれない。しかし、面白い本だった。

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