2013年11月26日火曜日

ボジョレー

僕の飲みに行く店には何故かボジョレーが無い。
土曜の夜、錦三丁目。
「ボジョレー無いの?」
という僕の問いに
「やってません」
という返事。
「僕の行く店、どこもボジョレー置いてないんだけど」
と言うと、
「まともな店に行ってるってことですよ」
との返事。うぅん…

確かにボジョレーを美味いとは思わない。過去に1度だけ、「お、これは!」と思ったものがあったけど、値段聞いたらボジョレーとは思えないものだった。その金額ならボルドーかブルゴーニュの普通のワイン買うわと…

新作のハリウッド映画の評判宜しく、毎年出来の良いボジョレー・ヌーヴォー。以前より沈静化したとは言え未だ毎年話題になる。それに対して批判も出る。曰く、
「フランスでは数百円の酒を数千円も出して」
とか、
「騒いでるのは日本だけ」
とかね。

僕の中では、それらの批判に対して違和感がある。

金額に関してはその通りだけど、金額差があるからって、「じゃ、その金額差のためにフランスへ行くの?」って思うのね。それは実に馬鹿らしい。フランスへ行く用事もない日本人がボジョレーを安価に飲むには日本で売ってるものを飲むのがベストソリューション。そして、ボジョレーなんて旅費と時間をかけて飲みに行くようなものじゃない。
そういえば、金額に関して言うと、ペットボトルのボジョレーって500円くらいからあったような気がする。

騒ぐことに関しては、クリスマスだってハロウィンだってバレンタインだって似たようなものだ。土用の丑の鰻だって同じようなものだ。気に入らなければその騒ぎに混じらなければいい。他人がやっていたって自分がやるかどうかの選択は自分で出来る。
ボジョレーより美味いワインなどゴロゴロあるだろう。でも、ミーハー心が少しでも残ってると、「ちょっと飲んでみるか」となっても不思議じゃない。会話のネタが一つ出来るしね。

上述のとおり、同じ金額ならもっと美味いワインがあることなどワインに疎い僕でも知っている。でも、祭ってそういうものなんじゃないかな。
フランスの酒で盛り上がる理由なんて日本人には無い。でも、クリスマスやらハロウィンやらと、日本人ってそういう他国のこと、自分と関係のない宗教の祭でも、「何かしらイベントができるならやろう」ってところあるし。
あと、ボジョレーに関しては、日本が1/3を消費してるっていうし(資料を漁ってたら、2007年には何とほぼ半分が日本で消費されていたらしい)、今となっては日本が消費しないとボジョレー業者にとって大ダメージだ。経済を回すためにも、祭はあっていいんじゃないかと。

ここまで書いておいてこんな締めもアレだが、多分、今年もボジョレーは飲まずに終わる。

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