2010年6月20日日曜日

おじさんルンバ

30年以上か。聴きたいと切望していた曲。いや、曲があると知ったのは数年前なんだけど、ようやく聴く事が出来た。

がきデカの中でこまわり君がこれの替え歌の「おばはんルンバ」を歌っているシーンがあり、最初に読んだときから作者が適当に作ったものだと思っていた。だって「おばはんルンバ」って出てきても原曲知らなきゃ「おじさんルンバ」なんていう歌があるなんて想像できないもん。

初めて聴くということでDokiDokiだったんだけど、聴いてみたら予想外のメロディと歌詞。歌い手の桜たまこはこの「おじさんルンバ」の前に「東京娘」という歌を出していて、そちらは幸いCD化されており音源を持っているのでどんな歌い方をするのかは知っていた。
この「おじさんルンバ」は、いかにも歌謡曲なメロディとコーラスをバックに演歌チックにこぶしを効かせた桜たまこが現代風に言えば援交と思われる歌詞を歌い上げている。まぁ援助は無いのかもしれないけど、おじさんと少女という組み合わせである。

この頃の歌は歌詞が凄い。80年代までの歌で、「これから結ばれる」という状況を表す歌では、初めての場合を歌ったものが多いと思うんだけど、あくまでも「特別なことを特別な人と」という形で詩を作り上げているものが多い。あの故沖田浩之の「E気持」ですら「おごそかな儀式」と表している。
が、しかし、この歌では「初めての花はおびえてる」とか言っておきながら「幸せの夜に溺れたい」と〆る1番。2番では打って変わって「初めての花は待っている」に変わっており、「思い出の夜を刻んでね」と〆ている。1番から2番までで覚悟を決めて求める側に変わっているわけだ。しかし、初めての相手がおじさんで、それを求めているのもどうしたものか。今の若い子達の性の乱れを嘆く記事を時折見かけるけど、この頃の歌詞のほうが卑猥だと思う。因みに東京娘も似たような内容だった。


さて、インターネットというのは凄いもので、それが急速に普及したこの10年程度よりも遥かに昔のコンテンツと出会うことができる。それも数年前に無かった数十年前のコンテンツが今見つかるようになっている。これは本当に凄い。あと10年もすればおおよそ物理メディアの存在しているコンテンツは全てネット上で楽しむことが出来るようになるんじゃないだろうか?
ただ、この点で難しいのは先日コメントで指摘された違法コンテンツ(要は著作権違反)。確かに違法コンテンツは悪い。しかし困ったことにインターネットで見つけられる古いコンテンツは概ね「違法アップロードじゃないか?」と思われるものだ。だからこそ早急に各メーカーには過去の作品のデジタル化並びに配信への対応を行って欲しいと思う。

しかし、現実を見ると、例えば音楽でもCDが出てから約30年も経つのに未だCD化すらされていない音源はかなりあると思われる。CD化されなかったということはメーカーが採算を取れないと判断したからだろう。それらを今更メーカーがデジタル化するだろうか?物理メディアが必要ない分、材料費や輸送費などが不要になりネット配信ならば採算を取れる可能性はあるけれど、その手間をかけてくれるだろうか?
※個人的には44.1kHz16bit以上の 非圧縮音源じゃなければ要らないけど

結局それらを手に入れるには中古レコード屋、オークションによるアナログ版の入手を除いては違法アップロードされたものしかないというのはなんとも歯がゆい。
タダとか安価にコンテンツが欲しいとかいうんじゃなくて、それしか無いという状況を何とかして欲しいのだ。

しかし、ここまで書いておいてなんだけど、自分はネット配信で曲を買うのに抵抗があって、ネット配信で1曲100円なら10曲3000円のCDを買う派なんだけどね。

そんな僕でも本音で言えば過去の歌手のベスト版が3000円で出たら冗談じゃないと思う気持ちはある。言葉は悪いけどリサイクル品を新品と同じ価格で売っている訳だから。でも、他のCDだって3000円なんだから冗談じゃないと思いながらも欲しければ買う。だけどプレミアが付いてとんでもない価格になられたら流石に買えない。
CD化されていても既に終売でプレミアが付いてしまい、とてもじゃないけど買えないようなものもあるのだ。例えば僕の欲しい伊藤美紀のベスト版。1万5千円とか無理。これだってネット配信にしたらこんなトンデモ価格で買う必要はなくなるだろう。そしてそんな場合は嫌だけどネット配信で買う。

しまった、このエントリは長すぎだw

3 件のコメント:

  1. 実際問題既に発売されてないものがYouTubeで。ってのは良くありますねー
    あと中国の問題も似たようなもんだなとふと思った。
    ことアニメに関して言えば中国は7割国産アニメじゃないとダメとかいう法律があるようで他国からのアニメは全放送の3割までしか放映できない(多分この割合はアニメ放送の中での7:3)おまけに7年くらい前のを最後に再放送しかされていないとか。
    合法で見ようにも見れないのは勿体ないですね(だからと言って違法でもいいじゃないとはならないけど)

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  2. これだ
    http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20071214/143090/

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  3. 中国の場合は先進国並みの文化を持ちたいというのがあるだろうから国産にこだわるんじゃないかな?コンテンツビジネスは世界中で稼げるし。
    しかし映像や音楽を欧米諸国で売れるほどのクオリティにするのはまだまだかかるだろうなぁ
    英語に関して言うと日本人より中国人の方が堪能だと思うから、今後中国が発展していくとジャパニメーションを超えるものが出てくるかもしれない

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