2014年2月6日木曜日

成りあがり

関東に来てからずっと千葉県内に住んでいるから上京というのも違うような気がするし、東京といえば語弊があるんだが、そんなことを書くのも面倒なので、今回は上京&東京で。

名古屋から上京してくるとき友人に
「『成りあがり』一冊持って上京か」
って言われた。そう、夢や野望を持って上京する奴のマストアイテムは『成りあがり』なのだ。『成りあがり』で夢や野望っていう爆弾の導火線に火を点けるのだ。僕らの世代、それが成り立つ。意味わかる。

しかし、僕はその時『成りあがり』を買わなかった。読まなかった。今まで読んでいなかった。失敗だ。失敗だったね。

今更Kindleで購入。読んだ。ギョーカイ用語をカタカナで散りばめた文章、一見散文に思える構成。だけど伝わるヤザワ。これ、凄い。グレート。

スゲぇ。スゲぇよ、この本。今更ヤザワの評価なんてする必要無いだろ?輝かしい実績がある。
この本で僕が注目したのは糸井重里だ。この本を読んで、糸井重里っていう人がわからなくなった。天才なのか?凡人なのか?
俺、糸井重里の一番の仕事って矢野顕子の「クリームシチュー」の歌詞だと思ってたからね。マジで。

実はこの本を読んだきっかけはホリエモンである。ヤザワとホリエモン。違うように思える二人だが、共通点は成功していることか?否、はっきりと自分を持っているっていうことかな。だから成功したんだろう。ホリエモンは刑務所に入ったりしてるが、出所した今も活躍している。受刑者のハンデを感じさせないくらい活動している。

名古屋から上京するときにこれを読んでたら、又気合が違ってたかもね。尤も、「東京、ナメんな!」って変にイキガッてたかもね。アラフォーだったけど…

書評をするには実に難しい本。なんせ何回「コオマン」って出てくるんだよ…ってトコもあるしね。
だけど、これほど人によって両極端に受け止められる、毒にも薬にもなる。聖書にも紙切れにもなる本もそう無いだろう。

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