ちょっと荷物があったので、帰りにタクシーを使った。
「秋葉原で買い物ですか?」
僕の持っていた箱にツクモの包装紙が貼ってあったから気付いたのだろうか。そこから何となく運転手さんと話をしてみたら、以前は秋葉原デパートの寿司屋で働いていたそうな。なるほどね。それで気付いたのね。
結局寿司屋からタクシー運転手に転向したのは、中々自分の店が持てなかったかららしい。当然回転寿司の台頭ということもある。回転寿司の職人じゃ給料が安いって言ってた。
「昔は寿司を握っていて、今はハンドルを握って稼いでるんですね。」
と、ベタなことを言ってみたら、
「寿司を握った後、女の手を握り、今はハンドルを握ってます。」
おを、おっさん同士らしい返しだ。まぁ、それはいいけど。
そんな年齢の人だから、
「寿司屋だったらバブルの頃儲かったんじゃないですか?」
と聞いてみたら、
「そうですね、でもあの頃にタクシー運転手になっていた方がもっと儲かっていたかもしれません。」
うぅむ。確かに。バブルの頃はタクシー運転手が儲かったっていう話は聞くもんな。まぁ、それはタクシーが捕まらないという状況の中、「正規の料金」ではない金額を頂いていたんだろうが。それでも、客がその金を払ってでもタクシーを捕まえようとしていたのがバブルだもんね。前にテレビで誰かが話していたけど、タクシーに対して目立つように1万円札を燃やして見せてた客もいたらしいし。
さて、元寿司職人ということで、何気にこんなことを聞いてみた。
「今でも握れます?」
すると、
「ずっとやってたことですからね、勘はすぐ戻りますよ。」
との返答。そうか、そういうものなんだ。なんか、ずっとやってないと、全然出来なくなるのかと思っていたけど、そういうものでも無いらしい。
2014年7月18日金曜日
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