2011年7月25日月曜日

採点

※この話。5点満点想定です。

Amazon、価格.com、食べログなど点数を付けるところは多い。実生活でも「何点」なんて会話は時々出てくる。

さて、この点数。個人個人が口に出す。つまり個人ごとの点数基準なのに誰かが「3点」と言えば「あ、それなら悪くないんじゃない?」と会話が成り立つ。味覚は言うに及ばず、恐らくどれもコンセンサスの取れている評価基準など無いのに。

まず、小数が出ない点数付けにおいて、3でも3.3でも3である。それはいいんだけど、1と2の幅と3と4の幅は同じか?実は違うんじゃないのか?

実際僕が何かしら点数付けする場合は3の幅がかなり広いというか3が多くてそれ以外が少ない。1や5なんて極々稀。こういう人は多いんじゃないだろうか?

これは何故だろう?と思ったら、僕は点数を3基準に付けるから。
「まぁこんなもんなんじゃない?」
と思えば3。そして、その枠が広い。何か秀でた感じがあれば4。もう頂点だと思えば5。しかし5なんて想像できない。
要するに絶対的な点数基準を持っているか、それとも相対的な点数基準を持っているか。僕は後者ということね。

ある分野において非常に知識、経験が豊富な人ならば絶対的な基準で点数を付ける事ができるだろう。そういう人ならきっと先に書いた点数の幅は均一なんじゃないか?と思う。
しかし、それが不足しているから、少ない経験によって得られた母集団の中で「これならだいたいこんなもの」があり、それが中心。そこから良し悪しで点が決まる。そして自分の知識が少ないから「世の中にはもっと良いものがあるはず。だから5じゃないね」という…これも知識の無さの裏返し。

そもそも感覚は人それぞれ違うし、誰かにとっての4が別の人にとっての3ないしは2ということは往々にしてある。
何かについてAさんが3点と評価しBさんが4点と評価したとする。その場合、Aさんからすれば「貴方は4点ですか、私は3点だと思います。」Bさんからすれば逆になるだけ。
そのときにAさんは「こいつはもっと良いものを知らない」、Bさんは「こいつ物の良さの何たるかがわかっていない」と思えばお互いに「自分の方が知識がある」と思うだろうし、逆の判断もありえるだろう。

ってことは点数付けの理由が無きゃ点数を鵜呑みに出来ない。せめてその人がその分野においてどれほどの知識や経験をもっているかがわからないと。
そうやって考え始めると「他人の点数見てもなぁ」と思えてきてしまう。反面、点数が高いものは気になるのだが。

さて、5点満点を100点満点で点数付けしたらどうなるか?
もし5点満点の各点数の幅が同じなら100点満点に換算した時、1点は1~20、2点は21~40、3点は41~60、2点は61~80、2点は81~100。
自分が5点満点で点数を付けた時「3」としたものを100点満点で言うと61点以上になるものは多いような気がする。僕の場合。多分100点満点で70点と思うものは3と言っちゃう。

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