2011年9月10日土曜日

176の鍵盤、20の指

矢野顕子✕上原ひろみ@昭和女子大学人見記念講堂
ライブレコーディングのためのライブ。

会場に着くと今回のライヴのライヴ盤の予約を受け付けている。まだ演奏もしてないのに…当然買ったけどね。限定DVD付。11月23日が楽しみだ。

開演時間になると場内アナウンスが流れる。「携帯電話の電源を切ってください」みたいなアレ。ただちょっと違うのはそのアナウンスの内容が細かいこと、子供が騒ぎそうになったら外に出て欲しいみたいな。そして、そのアナウンスの声が矢野顕子と上原ひろみ、要するにライヴをやる張本人だってのも変わってる。
曰く、場内アナウンスをしても携帯が鳴ったりアラームが鳴ったりすることがあるそうだ。だったら本人が言えば聞いてくれるだろうと。これは効果覿面だったと思う。本当にライヴ中携帯もアラームも鳴らなかった。
# ライヴ中に聞こえた騒音は僕がフリスクを落としたのくらいだ…orz

その録音のアナウンスが流れて暫くしたら奏者登場演奏開始。

最初の曲「Children In The Summer」の前奏だけで感動もん。素晴らしい。競演というのか掛け合いというのか、演奏を聴いているだけで笑みがこぼれる。
「あぁ~、来て良かったぁ~」
と思ったんだが…この後意外なことが起こる。しかし、当然この時点でそんなことは知る由も無い。

その後矢野顕子の曲、上原ひろみの曲、その他カヴァー。どれも大幅なアレンジがされていて歌い出すまで「これどんな歌なんだろう?」みたいな感じ。「あんたがたどこさ(アフロ)」や「Apple Festival(だったよな?)」とか。歌い出さなきゃわからない。
しかし、演奏者の技量が高いこともあるのだろうが、ピアノが2台になるとこんなに演奏の幅が広がるのね。
# 因みにピアノは(当然)ヤマハのCFXというモデル。値段を見て脳内をフェラーリが走り去った。

で、約1時間。CD用のレコーディングライヴだからそんなもんよね。

因みにアンコールもあった。但し「アンコール」は1曲、「ラーメン食べたい」のみ。
しかし、ここで予想外のことが起きる。矢野顕子が
「私が納得できない演奏があったのでもう少しおつきあいください。」
と言って何曲かやり直したのだ。僕が素晴らしいと思った1曲目もやり直していた。正直僕では1度目のどこが不満だったのかわからない。
僕にとっては2度も素晴らしい演奏を聴くことが出来て唯々得をした気分。それも数曲。


因みに「ラーメン食べたい」も2度演奏。矢野顕子が
「さっきのは味噌味で、今度は何味ですかね?」
と聞くと上原ひろみが
「豚骨」
と答えていた。この2度目の「ラーメン食べたい」で、矢野顕子が演奏中に譜面を探し始めて、それを見た上原ひろみが演奏中断。久しぶりに演奏中断を見た。


この何曲かの再演をやっているときが面白かった。上原ひろみがとにかく楽しそうで、足をバタバタさせて喜んだり
「ピアノって楽しいですよね」
なんて言ったりしていた。客席から見ていても「この人本当に音楽好きなんだな~」と感じる。
今まで上原ひろみの出演しているライヴは5回ほど見ていて、毎回本当に楽しそうに演奏しているけど、今回は特にそれを感じた。

そして再演終了後、最後にアンコールとして(?)再録ではなくもう1曲「Green Tea Farm」。だから結局アンコールは2曲になるのかな?
そんなわけで、最終的には2時間くらいのライヴになっていた。

僕が演奏すると思ってた「そこのアイロンに告ぐ」はやらなかったけど、大満足だった。今年一番良かったライヴかもしれない。

先にも書いた通りこのライヴのCDを買った(予約した)わけだが、これだけ素晴らしいステージを観てしまった以上、CDはこれを思い出すためのキーにしか成り得ないかもしれない。
再演まで全部を収録したDVD出てくれないかなぁ…まぁそれでも生で見るのと同じってわけじゃないけど。


帰りに上野でラーメン食べた。
僕は意外に音楽の影響を受けやすいのかもしれない。

2 件のコメント:

  1.  羨ましいな、こういうの・・・
     やっぱ東京でないと観れないよね・・・

     で、スタジオじゃなくて、客の前で演るからもっと
    面白いっていうか、輝いてくるっていうか・・・

     いかん、支離滅裂・・・ m(__)m

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  2. そうですね。
    ライヴ盤のCDは結構ツアーで回った各会場のテイクの中から良いものを集める場合もありますが、ライヴ盤のためのレコーディングをするためのライヴはやはり東京になるんでしょうね。

    お客さんの反応もあるからより楽しんで演奏してるっていうのは感じましたよ。本当に楽しそうでした。

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