2013年11月4日月曜日

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「天才」という言葉の定義、そのままなら「天賦の才」、生まれ持った才能を指す。
ってことはさ、その優劣はさておき、誰しも生まれ持った才能はあるんだから、
「皆天才じゃん」
って思ったりもするんだけど、所謂「天才」は非凡な才能を指す。

で、世間的にはスポーツや芸術的な才能を除くとお勉強が出来るような人を「天才」なんて言うことも多いような気がするけど、僕は物凄く知識があって、お勉強的な意味で頭の回転が速い人に会っても、凄いと思うけれど余り天才的なものを感じない。

ぼくが天才だと思うのは、自分の想像の範疇を超えた発言ができること。あと、発言のタイミングがいいこと。これ。その間でそれを言えるというのが、僕にとって天才を感じる時なのだ。

昨晩、飲みに行った店でのこと。海外にはウォシュレットがないからやっぱり日本凄いって話を店のマスターとしていたんだけど、その時ウォシュレットの「ビデ」の話になった。
そのマスターは
「あれって金玉マッサージするんじゃないんですか?」
と言っていたので、僕が
「あれは女性が月一で使うものでしょ?」
と言ったら、余り納得していない様子。曰く、角度的におかしいとか何とか。
その上、「女性向けなら、小の後に使って綺麗にして拭かなくて済むようにするんじゃないか?」と言い出したり。否、それ濡れてるから結局拭くし…
で、結局聞けそうな女性客が来たら聞いてみようという話になって、その後別の話を始めた。

そして暫くしたら女性の一人客が入ってきた。
すると、そのマスターは注文を聞くでもなく、その女性に唐突に
「ウォシュレットのビデって何に使うんですか?」
と聞いた。この間が絶妙で、僕は彼に天才を感じてしまった。
僕なら、他の話をし始めて10分も経てば、こんなくだらない話は忘れてしまっているから、あの間で聞くことは出来ないだろう。

で、聞いてみたはいいが、その女性はビデが何なんかを知らなかった(ってどうなんだ、ソレも…)。
するとマスターはトイレに入っていった。
「自分で試しに行ったんですかね?」
なんて話をしていたら、店のトイレからウォシュレットのリモコンを持ってきて
「これですよ、このボタン」
と、その女性にリモコンのビデのボタンを見せている。

その後、その女性もビデの利用方法を「小の後に拭かなくて済むように洗うんじゃないかな」と言い出す始末。
だから、小の後綺麗にするためのものだったとしても、「拭かなくて済む」ことはないだろう…水が出るんだから。

結局僕がググって結果を見せたわけだが、それでも、微妙に納得していない様子だった。

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