旅行1日目。
岐阜の炉端屋に「天然鱧」なんてのぼりが立ってて入りたくなる気持ちをグッと抑えて他を見て回る。初めて金津園を歩いて回ったが、看板の電気が消えていてイマイチ活気が無い。夜は企業の電力消費が減るからいいだろうに…
で、そんな風に岐阜駅周辺を見て回ってから先の鱧のある店の暖簾をくぐると
「すいません。今日はもう終わりました」
とのこと。狂いそうになる気持ちを抱えて立ち飲みに入ってどて焼とホッピー。
二日目。
前日鱧が食べられなかったことが心残り。「京都なら鱧食べれる」なんてtweetしたりして京都に期待。
そんな中、大阪の知人が食事に誘ってくれたので。千林大宮のイタリアン。
以前にも同じ人に連れて行ってもらったことがあるから2度目。この店はワインと料理を合わせて出してくれるタイプの店。料理の数だけワインが出る。黒板を見ると「鱧」の文字。
「僕、鱧の落としが好物なんです。」
と言うと、その後出てきた皿には鱧と梅肉ソースが。感謝。
しかしこの店で一番感動したのは鱸。天然ものを焼いた上にアンチョビバター。激ウマ。大はしゃぎ。
勿論それ以外に出てきたものも美味かった。いやはや充実。まぁ、当然、5桁。
三日目。
岡山。繁華街とか色々回って、悩んで、辿り着いたのが「日本海庄や」…誤解なきように言っておくと僕はちょくちょく一人で庄やに行く。庄やの活き鯵大好きである。しかし、瀬戸内海に面した土地で「日本海」を冠する店に観光客が行くのは如何なものか?と自問自答。しかし、鰹が美味かったので満足。その後アメリカンなバーへ行きウィスキーをロックで3杯(4杯かも)。
若いバーテンと話してみると出身は兵庫、学校が岡山な大学生で、地元での就職も決まっているらしい。ただちょっと違うのはもうすぐ子供が生まれるとか。まぁ出来ちゃった&学生結婚を控えているらしい。
で、そんなわけで金がいるからバイトは休めない。出産に立ち会えるかどうか気にしているようだった。
学生結婚は大変だと思うけど、彼は今のぼくくらいの歳になれば子供の世話から解放されるんだよね。そうすればまだ十分若いうちに奥さんと色々できる。それもいいんじゃないかと。
四日目。
高知。居酒屋で食事。本場の鰹のタタキに期待をするも、本格的に藁で炙ったためか中まで温い。前日庄やで食べた鰹の方が美味く感じる。まぁたまたまかもしれないので、また今度高知へ行く機会があれば再挑戦。塩タタキにしたけど、普通のタタキ&ポン酢が自分の味覚には正解だったのかもしれない。
高知では2軒バーへ行った。
1軒目は普通のバー。マスターがワイルドターキー好きらしく、17/15 Tribute/14 Master Distiller/15 American Spirit/14 Tradition全て持っているらしい。ただ、開ける機会を考えているとのこと。「酒なんて一期一会、飲みたい人がいる時に開けちゃうのがいいですよ」なんて初めての店では言い辛いから黙ってた。ジントニックを頼んだら銅製マグカップで出てきて、「こういうのもいいよなぁ」と思った。そういえば僕が普段行く店でマグで出してくれるところはない。
2軒目は2人のバーテンさんがいて二人とも女性。ブルドックとか頼んで、両隣のお客さんと四方山話。チェックして出がけに隣に座っていた女性が、
「鼻の大きさでしょ~」
なんて話をしていたので、
「銀座のホステスは手首で判断するらしいですよ」
と以前読んだ性に関する雑談本で得た知識を披露。
隣の男性が妙に納得していた。顔を見なかったが鼻が小さく手首がゴツかったのかもしれない。
飲みに行くと地方色というのはやはりある。基本的に大都市と違って豊富な品揃えの店は無い。時々おかしな店はあるが…
なまじっか知識があるとある意味試されてるみたいで悩む。だけど、バーにそぐわない居酒屋テイストにも思える雰囲気の中「この空間を楽しもう」という気持ちがあれば楽しく酒が飲める。今回飲み屋で話した人たちは恐らく生涯で2度と言葉を交わすことは無いだろう。だが、そんな人たちと僅かな時間を楽しく過ごすことが出来るのが飲み屋の魅力でもある。
あのねーちゃん、今日も客の手首を見ているのだろうか?
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