角のハイボールが大当たりしている今、折角付いた飲み手により色々なウィスキーの魅力を知ってもらおうということで色々企画しているんでしょうね。今後も色々やってほしい。
さて、美酒ですからねぇ。サントリーの美酒。BowmoreやMacallanを出してくる事はないだろうから山崎でしょうなどと考えながら現地に着くと会場のスタジオに通される。中を見ると目の前には高そうなスピーカーが鎮座している。TAD-R1、一本315万円也。「これに合う酒となればそれなりの…」という期待をし、会場端の机に並べられた酒を見ると
- 山崎12
- 白州12
- 響17
す、スナック(クラブ)の三種の神器^^;
# まぁ幾ら美味くても1本10万の酒を出せば折角付いた客も離れるだろうけど^^
サントリーのセミナーでは山崎蒸留所から来られたブレンダーの方がサントリーの歴史からウィスキーの作られ方、樽についての話など興味深いお話をしていただき楽しめた。そして自分が「サントリー」という会社を誤解していた事にも気付く。
創業者である鳥居さんの名字がサントリーのトリーであることは知っていたが、サンの部分が赤玉ポートワインのマークの太陽(●=Sun=サン)であることは知らなかった。今のサントリーの礎となった赤玉ポートワインが社名の由来だったのね。
今更感もある3本だけど、実はほとんど飲んだ事が無い。響に至っては「響=高級酒」のイメージがあってずっと避けていたのでもしかしたら飲むのは初めてかもしれない。とにかく飲んだ記憶が無い。
改めて飲み比べをしてみると「山崎=スペイサイド」「白州=アイラ」という感じだろうか。
味は甲乙つけがたいけど、一番残念だったのが山崎。不味いのではなくアルコールが強く感じられてしまった。開かせてみても印象変わらず。対する白州は開かせると甘みも強く出てスモーク香と相まってアイラを飲んでいるような雰囲気。響は上品すぎてインパクトが無い。飲み口が柔らかくスッと飲めてしまうので余韻を感じる前に二口目を含んでしまう。実はアフターで甘みが口に残るのだがそれを感じる前に飲めてしまう。いい酒ということなんだろうな。
山崎と響はハイボールでも頂いた。ハイボールでは響のほうがしっかり酒の味が残っていて美味い。
山崎は納得できなかったのでセミナー最後にもう一杯だけ飲んでみた。「舐めるくらいの量でいいです」と言っているのにしっかりハーフショット以上注いでくれるサービス精神。サントリーさんありがとうございます。
セミナー最後の質疑応答で
「何も足さない 何も引かない」なのに何故ブレンダーがいるんですか?
と聞かなかったのは最大の失敗。
質疑応答の時ではなくセミナー中にブレンダーの方には以下の2つの質問をしてみた
- 山崎50年は飲んでおくべきか?
「高いので無理に飲まなくても良いのでは」と良心的な回答。因みに「もう出ないのか?」と聞いたところ今年や来年出る事は無くても今後もう2度と出ないわけではなさそうです。
尤も値段(100万円)が下がる事も無いでしょうが。 - 山崎ヘビーピーテッドはもう出さないのか?
これも今後出ないわけではないみたいです。そのうちまた出るんでしょうね。
セミナー後は無性にカレーうどんが食べたかったので品川シーサイドフォレストの「若鯱家」
名古屋よりも味がしゃびしゃびに感じられたのは関東風アレンジなのか?それよりもカレーうどん屋のメニューに「ひつまぶし」があったのにびっくり。「名古屋の店だなぁ~」
# 折角関東に引っ越したのにカレーうどんですら名古屋の店を選ぶのはどうにかしたほうがいい
そして山崎12の味に納得できなかったので帰りしな三河島Y'sで山崎10を飲む。こっちの方が口当たりが良い。12=43%/10=40%だからか。味は勿論12の勝ち。やっぱ10は浅いです。
話が前後するけどセミナー前日金曜日の晩も飲んでいて、
1件目 Y's
一人ボウモア祭
- BBR1994
- イタリア向け8年
- ダンカンテーラーピアレス1969/32yo
イタリア向け8年は日本向けとはまるで違う。以前どこかのバーテンさんが「ボウモアは8年くらいの方が元気と個性があっていいですよ」と言っていたのを思い出した。確かに一理ある。っていうか日本向け12より美味い。
ピアレス32は今まで飲んだピアレスのボウモアの中では一番若いけど美味い。個人的にCPからイチオシしていた35よりも上品で美味いと思うけどその分はお値段に反映されているような気がしないでもない^^;
2件目 D&M
ワインを飲もうと思ったけど断念しジントニックとGlen Grant 46yo。何故か来ているお客さんはY'sとかぶっている人ばかりだった。そのうちの1人の方に話を聞いて益々盛岡見聞録へ行ってみたくなる。
3件目 マ・シェリ
D&Mのすぐ近くのワインバー
この店(ワインバーだから当り前なんだろうけど)グラスワインが充実しているんだけど、週末だからか結構売り切れ。それでも3種30mlずつで1000円というメニューがあるので(銘柄は指定できる)、赤ワイン3種とチーズの盛り合わせ3種(これまた指定可能)を注文。
トロトロになった位のチーズが好きという話をしたら「そういう方は少数派ですから」と言われた。癖が強いものは好き嫌いが分かれるから仕方ないね。
トロトロになった位のチーズが好きという話をしたら「そういう方は少数派ですから」と言われた。癖が強いものは好き嫌いが分かれるから仕方ないね。
行ったのは2回目だけどこの店はこの場所に似合わないような気がする。
あんどちんさん、はじめまして。
返信削除twitterへの質問、すっかり見落としてました。。。
マヌケですいません。
FHTTのグラントですね?ウチの近所のBarです。
場所はtwitterにて。
サントリーさんは、多くの方にモルトを知ってもらう
イベントを多く催されますよね。
そのこと自体は素晴らしいのですが、やっぱり多少の
不満が残ってしまいます。
提供されるモルトが少なすぎて(笑)
いえ、ご返答ありがとうございました。なんせ生まれ年のGlen Grantが気になる性分なものでw
返信削除>提供されるモルトが少なすぎて(笑)
そうなんですよね。只「サントリー」と銘打っているイベントではマッカランやボウモアは出し辛いのかな?とも思えますし、じゃあ角やレッドを出すのかというとそれも違うかな?と
サントリーというか山崎の原酒の種類の多さには本当に驚かされます。オフィシャルの種類こそ少ないですが時々出る限定物、
VINTAGE
Cask Of Yamazaki
Owner's Cask
等で様々な樽違いの山崎を飲む度に同じ蒸留所とは思えない種類の幅の広さは唯々感服させられます。
僕も日本人ですし、ジャパニーズモルトの代表格である山崎のそういった部分をもっと知ってほしいと思いますが、今回のような無料セミナーや安価なイベントでは中々出すことが難しいのも現実でしょうね。
僕は山崎1984を今年のWhisky Magazine Liveで飲みましたが、あの時でも結構な金額を払ったと思います(現金ではなくチケットですが)
もっと安く出来れば提供していただけるモルトも増えると思うのですが、それも難しい事なんでしょうね。
お役に立ててなによりです。
返信削除遠方なので、都内で探された方が早いかもしれないですね。
山崎の原酒の多さ、味わいの違いには僕も常々驚かされます。
様々な限定品がリリースされていますが、スコッチが様々なボトラーズからリリースされ、同じ銘柄なのに味わいが全く異なることを思えば、やはり相当数の樽を保有しているのも納得かもしれないですよね。
スコッチ=オフィシャル+ボトラーズ
ジャパニーズ=オフィシャル+オフィシャル限定品
・・・みたいな?(笑)
あ、スコッチに良くある"オーナー・ボトリング"に近い手法かもしれませんね。
値段については激しく同意です。
国産だからこそ、もっと多くの方に飲まれるために安く提供してほしいものです。
12年であの値段では、もっと美味くて安いスコッチにいっちゃいますもんね。。。
興味深い返信ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします♪
>お役に立ててなによりです。
返信削除>遠方なので、都内で探された方が早いかもしれないですね。
都内の何件かであたってみたのですが、既に無くなったとか元々無いとかで未だ飲めずにいます。
一件在庫を持っている店を知っているのでそこが開けてくれるのを気長に待つことにします。
>12年であの値段では、もっと美味くて安いスコッチにいっちゃいますもんね。。。
ですよね。山崎/白州に10年が出たのはまずそこから入ってもらうために戦略的な価格のついた物として出したとか。
ただ、10年が安くて12年が少々高いとはいえまだ納得できる金額だとしてもそれ以上が…18/25はもう飲む気になれません。25の10万って一生飲まないかもしれないw
50の100万までいくとシャレに感じちゃうので「好きにして」って思いますし、むしろ「もっとやれー」なんですけどw
>今後ともよろしくお願いします♪
こちらこそよろしくお願いします。ご返信ありがとうございました。