2011年2月28日月曜日

あやうく食い逃げ

「連絡が早ければ出社することも無かっただろう」とか考えてもしょうがない。
折角早々と会社を立ち去ったのだ。どうせなら好きなものでも食べに行こう。
そこでタクシーを捕まえてお気に入りのお店岸由へ行くことにした。

霙の降る中タクシーが意外と捕まらない。昼だからだろうか。
どうにか捕まえたタクシーに乗りこみ運転手さんと東京の天気の移り変わりの話をしていたら到着。

この店のランチは1種類。だから注文を一々言う必要は無い。
夜も2種類しかなく予約時に何も言わなければ安い方のコースになるのだが
席に着きKindleで読書をしながら待っていると料理が運ばれてくる。
ぼくはこの店の焼き魚と味噌汁が好きで、この2つがあるだけでも満足できるくらい。
今日の魚は鰆と桜鱒の西京焼。牛蒡の葉と根のお浸しが添えられていた。

相変わらず美味い。しかし、濃い味好きのぼくが「もうちょっと味噌が薄くてもいいくらい」と思ったのは魚が良かったからだろう。もちろんこのままでも美味しい。ごはんのおかずには丁度良い味付け。ごはんがそれだけで食べても美味しいからごはんも味噌汁も各料理も1つ1つで食べられちゃうんだよなぁ。

十分満足してから店主と暫く雑談。店を後にするとき
「1時30分オーダーストップなんですよ」
という話になり、ぼくが今日1時50分頃に着いたのに入れてもらえた事を感謝。

まだ止まぬ霙の中100mほど歩いたところで重要なことに気付いた。
俺、金払ってねーじゃん
財布の中の金を確認すると、どうにも払ったとは思えない。
冷静に考えてみる。
昨晩1万円を崩してから金を使った場所を思い返しても千円札が多い。1200円のランチだから支払ったなら千円札があと1枚減っているか、五千円札か一万円札を崩して増えているはずだ。
再度店に入ると店主夫妻が出てきたので
「僕、お金払ってませんよね?」
と言うと、先方もここで気付いた様子。
「そういえばそうですね。」

人生で初めての食い逃げチャンスを自ら潰してしまった。

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