2013年8月31日土曜日

サイボーグ

入れ歯でも何でも、体の一部が人工物に置き換わっているならそれは一種のサイボーグといえる。そんな話を聞いたことがある。
ヅラをはめてる人はサイボーグだ。

さて、攻殻機動隊よろしく、全身サイボーグとなったら。髪の毛はヅラと呼んでいいんだろうか?歯は入れ歯と呼べるのだろうか?
そんな疑問が湧くんだけど、デタッチャブルでなければヅラとして不完全かな。だが、自毛とはいえ天然ではない。新たな呼び方が生まれるのだろうか?

ところで、全身サイボーグになるなら、わざわざ「もとの自分の姿」にするだろうか?いくらでも自分が理想とする容姿になれるのに。

女性なら好きなサイズのバストにできる。男性なら好きなサイズのチンコに出来る。それなら誰しもが最高のものにするよなぁ。コストは大して変わらないだろうし。

そんなことを考えていてふと気付いた。
サイボーグになれば恐らく生殖能力も排泄能力(?)も失う。わざわざ生殖器を作らないような気がする。そもそも作ったところで子孫が出来ないだろう。脳は元の性を持ち続けるだろうが、肉体がそれを表す必要は無い。無論、男性的な身体、女性的な身体を選ぶのは本人の自由だが。

そもそも機械の体になれば、性的な快楽は脳が快楽を感じるような信号を送ることで生身の肉体で感じる最高の快楽をいつでも得られる。メンタル的な部分はともかく、肉体的な性欲の解消はそれで済んでしまうだろう。
メンタル的な部分でパートナーを欲することはあるだろうが、互いが互いの肉体を求めるようになるだろうか?ネット越しに互いに快楽の信号を送り合うという事になりそうな気がする。
それが出来るようになると、物理的に同じ場所にいなければならないという非効率なセックスをする必要は無い。ネットが繋がっていればいいんだから。まぁ、ハッキングされるかもしれんけど。Hack the fuckとか云われるんだろうな。

食事も同じことだ。今までどおりの食事などを摂取しても肉体は機械だから、そんなものをエネルギーとするのは非効率。唯一の生身の肉体である脳は所詮ブドウ糖を摂取するだけ。それならバッテリーとブドウ糖のタンクを積んでおけばいい。
つまり美味しい食事など不必要。ただ、美味しい食事を食べている時に感じる味覚、食感などを脳が得られるようにすればいい。

睡眠は脳のために必要だろうが。

そんな考えに至り、攻殻機動隊は面白いが、あの世界になったら人間の原始的欲求に基づく喜びは安易に手に入ってしまい、価値が薄れてしまうんじゃないか?という結論に至った。
# 本当にそうなるかはともかく、ラブホテルと飲食店は壊滅的な打撃を受けそう

ところで、全身がサイボーグ化されたとしても、脳は生身。ということはせいぜい120年くらいしか生きられないだろう。
すると次は脳をどうする?という話になる。新鮮な脳に記憶を移すか(偶然にも脳の作成に成功というニュースが出てましたね)、はたまた機械の脳に記憶を移すか。どちらにせよ、元の脳は死ぬわけで、同じ記憶を持ち同じような思考をする者が生きていたとしてもそれが果たして自分と言えるのか。

我ながら、ヅラからよくここまで色々考えるもんだ。まぁ最初のきっかけは、
ヅラ→サイボーグ→わざわざ包茎にする奴っているか?
というのが始まりだったんだが。

0 件のコメント:

コメントを投稿