2014年9月8日月曜日

No すいません

コンサート会場でのこと。
開演前、僕の前の席で、若いお兄さんが爺さんに自分の券を見せながら、
「○列☓☓なんですが」
と言っている。それを聞いた爺さん。
「○列はこの列。前の列の席は△列のXXだ。」
としたり顔で話している。爺さんの左隣には連れの女性。その左は空いている。

もうお分かりかと思うが、要はその爺さんと女性が、1個間違えて座っていたのだ。つまり、爺さんがその若いお兄さんの席に座っていたってこと。
こんな間違いはあることだし、それはいい。だが、その爺さん、その後の対応が良くない。

「どうぞどうぞ」

って言いながら席を移動。
あのさ…なんでお前が席を譲ってやったみたいな感じになるんだよ…
お前がそこで言うべき台詞は

「すいません」

だろうが。

もうね、自分には関係ないけど、後で見ててムカっ腹が立ってきた。だっておかしいじゃん。人の席に間違えて座っていたなら、譲ったかのように「どうぞどうぞ」なんて言う、しかも「どうぞ」の繰り返しだ。「はいはい」っていう二度返事は相手に対して失礼だが、それに類する返し方だ。
間違えて座ることはある。それは仕方ない。だけど、間違えて人に迷惑(とはいえ微々たるものだが)をかけたなら、最初に言うべきことは「すいません」だ。そして、その後に言葉を続ける必要もない。
何故「すいません」と言わないのか。もしかしたら欧米の生活が長くて、謝ったらとんでもない慰謝料を請求されるとか思ってるんだろうか?ここはJapanなのに。

しかし、ここで、爺さんに注意をすれば、その後のコンサートが詰まらなくなることはわかりきっている。だから何も言わない。
とはいえ、やっぱりコンサート開始から10分位はやっぱりムカムカしてた。
そんな気分を救ってくれたのはアーマッド・ジャマルの流麗な演奏だった。

0 件のコメント:

コメントを投稿